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「創造の芽」

しみづ農園インタビューロゴ

 

 

新生 しみづ農園

 

福島 そもそも、ここをこういう風にしようと考えた理由というか…そのきっかけ?なんでこうしようと思ったんですか?そういうのをちょっと聞きたいな。

 

清水 まぁ、きっかけっていうか…そろそろほら、世代が変わるじゃない?

 

福島 会社のね。

 

清水 そう、オレがトップになってくるっていう風に考えていくと…今までは一階だけで全部事務所としてやってきてたんだけど。なんかねぇ、今までのやり方だとすごく…言い方悪いんだけど雑多な感じがしてて…事務処理もゴチャゴチャしてて。

 

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福島 うん。

 

清水 で、クリエイティブな図面描きもそこ…あと、他愛もない会話だとか全部がそこ一箇所になっちゃうと…何かこうメリハリが無いな!と。

 

福島 自宅の居間だけで生活してるみたいなね(笑)

 

清水 そうそうそうそう!やっぱりちゃんと一つの仕事をやる!ってなるとオレは結構場所って大事だと思っていて。

 

福島 意外に大事にする…

 

清水 うん、すごく大事にする。で、その場所で自分の気持ちも切り替わるんだよ。

 

福島 うん。なんかもっとねぇ…雑草ぽいのかと思ってた。

 

清水 思ってたでしょ?

 

福島 うん。デリケートね(笑)

 

清水 そう、オレ見た目よりすっげえデリケートなの(笑)

 

福島 ははははは(笑)

 

清水 で、しかも、AB型でしょ?

 

福島 あーそうか!だからデリケートな雑草というか、結構意外にちゃんと綺麗なところに咲いていたい…。なんかねぇ…オレそれがすごい意外でしたね。だからよく、クリエイティブな仕事が出来るところとかそういうのがいいって、よく言ってたじゃないですか?オレの方ではそうしたいと思ってたんだけど、大ちゃんのほうでもああ、そういう意識が強いんだって言うのがね、それが結構意外だったね。

 

清水 すごい強い。で、一応しみづ農園ってさ、もともと役所工事とかが多かったんだよ。で、この時代だからさ。役所工事もグッ!と下がってきて、じゃあどうしようかって言ったらやっぱり原点てやっぱり個人。

 

福島 ああ個人のお客さん。

 

清水 そう、そこにもう一回立ち返ったほうがいいっていう風にオレは思っていて。で、やっぱりそこに立ち返るにあたっては、どうしてもクリエイティブな部分と…なんていうか…しっかりとつくり上げるって言うかな、その場所が必要だなと。

 

福島 うん。

 

清水 だったらそのつくり上げる場所っていうのは分けたほうがいいと思って。で、今のこの二階を改装して。で、そのクリエイティブな作業場を…

 

福島 けっこう、完璧に別れてますよね。

 

清水 完璧に分かれてる。で、それをしたことで整理が出来るようになってきたのね。

 

福島 ああ頭のなかも?

 

清水 うん、頭のなかもそうだし、仕事自体も。社員もね、みんな何をするかっていうその要は共有ができる場所が改めて出来て。気持ちもすごく入りやすくなっていって。なんだかすごく流れが良くなった。

 

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福島 しみづ農園の別部門じゃないけどそういう部署が出来た感じ。

 

清水 そう。で、ここでまたオレの気持ちをこうね、二階で注入してやっていく。これでまた新たな事業を立ち上げていったり…。そのきっかけにしようかなと思って。

 

福島 じゃあその点ではだいぶ…うまいこと機能してる。

 

清水 うん。すごい機能してる。だから、使い手がどう使うかっていうものを、やっぱり使い手自身がしっかりとビジョンを持ってないと、どんなにいい人に作ってもらったとしても生かせないと思うの。

 

福島 そうそうそうそう!それはね…うん。

 

清水 だから直に来てもらった時にさ、いろいろ話しして「どう使いたいの?」とかってディスカッションしたじゃん?だから、改装するにあたっては自分の頭のなかの整理も出来たし…なんかすごくいい転機になった。

 

福島 それもね、意外だったって言うと失礼かもだけど。そこまで考えてるんだなぁと言うのが。もう最近は慣れちゃったけど、大ちゃん意外と考えてるぞ!っていう(笑)

 

清水 あんまり考えてなさそうでしょ(笑)

 

福島 うん(笑)そういうのがあるんだけど、それがね…だんだんだんだん整理されてきてというか、整理されてるんだなぁというのが実感としてわかりましたね。だからまぁ、本気っていうか…

 

清水 すっごい本気!

 

福島 ね!勝負始めたなっていう。

 

清水 これから考えていきたいしみづ農園の進め方っていうのは、百年続けてきているしみづ農園の進め方があって…。で、これからオレが新しくやっていきたい進め方っていうのがあるんだけど…。

 

福島 うん。

 

清水 しみづ農園が今までやってきたやり方っていうのはとにかく残していきたいと思っていて。それが基板となって、オレがやることが枝葉になって広がっていくものだと思ってるんで。だから二階と一階でスペースを分けたということも、新しい事業部を作るっていうような意味で。で、いま戸建ての専門のブランドの事業部を立ち上げて来年(インタビュー時は2013年)は進めていこうかなと。とにかく、しっかりと地に足をつけて進めていけるものを。

 

100年目の大勝負

 

福島 なるほどね。じゃあ、別に前を否定してるわけじゃなく、ちゃんと踏襲しながらも…その…大ちゃん三代目でしょ?

 

清水 五代目!

 

福島 五代目なん!?

 

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清水 今の社長が四代目だもん。会長が三代目。

 

福島 へぇ…五代目ねぇ…。で、百年。じゃあちょうど百年事業だったんだ。改装が。

 

清水 そう。ほんとにいいタイミングというかねぇ。で、一番オレも成長できた年かなぁと思ってて。まぁ、まだまだこれからやっていかなきゃいけないけど。

 

福島 じゃあ、ほんとに所信表明だったんだ。これからコレで行きますよっていう。

 

清水 そうそう。まだ相当荒削りだけどね。

 

福島 荒いほうがいいね。

 

清水 そうかね?

 

福島 あんまり細かくやりすぎてくと…結局そこ行かないっていうか…

 

清水 そう!オレ結構細かいとこまで見ちゃうから…どっちかって言うと。

 

福島 でも、でかいところからでしょ?ちっちゃいところから?

 

清水 あの…そうね。いまはでかいところから入って行くけどね。しみづ農園入った当時はもうすべてをやらなきゃ行けなかったから、細かいところから大きいところまで。なんだかその癖がまだ抜けなくて…ほんとはここまでがオレが考えればいいこと。で、それを社員はそこからを考えてもらうっていう。住み分けっていうのがまだ難しいっていうか。

 

福島 うん。

 

清水 入り込んじゃうんさ!

 

福島 優しいからね(笑)

 

清水 なんだか知らないけどね(笑)細かい部分まで入り込んじゃって逆に進められなくなっちゃうっていうね。

 

福島 ああね(笑)優しいと思うんだよな。その優しさに今度またその社員が応えたいみたいな…なんか変な感じになっちゃうのかな?

 

清水 まぁいい風に回ってればそれでいいんだけどね。たまーにね。その辺が行き過ぎちゃう時があって。入り過ぎちゃうんだよ。

 

福島 オレなんかは、自分で乱暴な言い方すると…とりあえず現状はどっちでもいいんですよ。いま、どこに立ってるかはよくて。どこから現状を見るかだけが重要。

 

清水 最近さ、ソフトになったよね。もっとね…なんて言うんだろ…ぐわーって入り込むイメージがあったんだけどそれが自然になってきたというか…自然な入り込み?(笑)

 

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福島 最近よく言われるんだけど…(笑)最近というか、毎年毎年丸くなってきたねって言われるんですよ。だからその前どんなんだったの?っていう(笑)なんかぁ、ずいぶん丸くなってきたねとかって言って。で、そのずいぶん丸くなったからまた先に進むとその頃から比べて随分丸くなったねって言うから。まん丸になっちゃう(笑)

 

清水 人の話聞くようになったんじゃない?

 

福島 そう?(笑)あんまり聞かなかったのかね?あれかもね『大ちゃんもうちょっとこう考えたほうがいいよ!』っていう気持ちが強かったかもね。

 

清水 ああそういうのもあったかもしれないね。

 

福島 うん。気負いもあったかもしれないし。

 

清水 うん。やっぱり若い頃っていうのは自分の気持ちを押し付けちゃうからね。そういうのが強いときもあったし。

 

福島 あとは、そういう共感できる人たちとしかあんまり付き合ってないからかもね。

 

清水 いろんな人に出会えたって言うことが多分自分を成長させたんだね。オレもそうだし。

 

福島 ね。結構自分がちゃんと見える場所でしか人と付き合ってないかもしれないね。無理してそこに行って戦ってくるみたいなのはもうあんまりやらないかな。

 

清水 自分の懐のでかさっていうのも人に会うとけっこう変わるじゃない?

 

福島 大ちゃんなんかすごい勉強になるんだよなぁ…。

 

清水 なにが?

 

福島 見てて。

 

清水 オレだって勉強してるもんいろんな人とあって。やっぱり成功してる人たちってぶれちゃいけないところは必ずぶれてない。

 

福島 それはありますよね。

 

清水 それは直も持ってるし…。

 

福島 あと、粘るっていうか…

 

清水 だね!しつこい!

 

福島 しつこいでしょ?

 

清水 しつこい!性格が超しつこいでしょ。

 

福島 (笑)性格って言われちゃうとあれだけど…

 

清水 性格はしつこいほうがいいよ!

 

福島 まぁ確かに自分でも思うところはあるし…たしかにすごいなと思う人はやっぱりしつこいね(笑)

 

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清水 コレだ!と思ったら絶対曲げないじゃない。

 

福島 うん。いい意味でも悪い意味でも頑固で、頑固さがだんだんいい方向に向くようなったっていうか…。大ちゃんなんかももっと頑固だった気もするし。

 

清水 うん。オレけっこう頑固だもん。

 

福島 ね。頑固さを変な意味で取り繕ってたというか…

 

清水 うんうん。

 

福島 こだわりを相手に見せちゃいけないみたいな、そういう変な感じがあったんだけど…

 

清水 そうそう、最近はどんどん出しちゃうんだよね、オレ。

 

福島 けっこうね!だから気が楽になってる気がしますよ。

 

清水 うん。だからたるんじゃうんだ。たぶんね。

 

福島 それはあるかもね(笑)もっと、人がただイイみたいな…最初に会った時はそういう感じだったんだけど、それがだんだん…なんて言うか芯が自分の中でくっきり見えているような。

 

清水 人が増えてから…かなぁ?

 

福島 従業員が。

 

清水 うん。オレがこういう事業がやりたいっていう風に思ってからそれを叶えるために人を入れていったんだよね。それからかな。それが、去年の初めくらい。

 

登る山は決めた

 

福島 その時にはもう、群馬でナンバーワンの造園企業になるという…

 

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清水 うん、イメージ的にはそういうのを持ってて。こういう事を文章に起こそうと思ったのが今年の初めくらい。

 

福島 起きないっしょ?なかなか文章に。オレもそうなんだけどずーっと思ってるじゃないですか。だけど、文章に起きる時期って言うのがありますよね。

 

清水 ある!あるのよ!事業部のコンセプトとか書ける時期と書けない時期があって…

 

福島 そうでしょ?あるんだよね。聴いたことで『ああなるほどなぁ』と思ったのがとにかく詰め込むじゃないですか。で、詰め込んだものが出てくるのに三ヶ月位かかるって言うんですよ。

 

清水 うんうん。

 

福島 アウトプットするまでに。ということはその間熟成させないと出てこないんですよ。

 

清水 そうなんだよねえ…。自分のものにならないと。

 

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福島 だから自分でずっと「う~ん!」って考えてて「ああそうか!」とまずなるじゃないですか。合点がいってから、次に外に出てくるまでにやっぱね…かかるんですよ。

 

清水 かかる。かかるねぇ…。で、その自分の柱っていうか…芯ができたっていうのは、自分のその会社、これからの会社の理念と方針と…あと目標っていうのを勝手に作ったからなんさ。

 

福島 勝手に?

 

清水 そう勝手に。もう自分で。しみづ農園はこうあるべきだっていう理念と、みんなでこういう風にチャレンジしていこうっていう方針と。で、5年先くらいまでの目標かな。で、それを自分の中で文章に起こしてから、一気に変わった。

 

福島 ああ。

 

清水 自分の行動が。びっくりするくらい。話すことに対しても自信があるし。

 

福島 ね!だいぶありますね!…うん、そう感じる。

 

清水 まぁ、たまに間違ってるかもしれないけど。

 

福島 間違いはね。なんとなく修正されていくでしょ。オレもそうなんだけど登る山決めたっていうか…

 

清水 そうだよ!まさにそう!

 

福島 だから、登り方途中不格好でも山は決まってるから。だから、そこに向けていけば間違いはないという信念に変わってるというか…。

 

清水 うん。

 

福島 ここを上りさえすれば自分が例えば雇用とか社会に対してもそうだし、自分自身の目標もそうだけどそこが達成できるんじゃないかなという山が…なんとなく見えてきたかな。

 

清水 だから人づくりだよね。事業も会社もそうだし、人をまず作って、自分がこう進むべきだってところにちゃんと進みながら人を作っていく。

 

福島 うん。

 

清水 それが延々と続く会社っていうのがオレの狙う会社かなと思って。今は自分がこうなりたいっていうのをとことん一人ひとりに話してるし、車で移動してる時とか。必ずこれからの会社の話をしたりとか。それしか話ししてないよね。現場の話じゃないんさ(笑)

 

福島 そこを押さえとけば現場がどうかとかあんまり関係ないもんね。

 

清水 そう、そこを押さえとくと現場のクオリティもちゃんと上がってくるんだよ。

 

福島 そうでしょ!

 

清水 間違いなく。

 

福島 要は逆言うと現場見たら自分の考えが浸透してるかもわかっちゃうしね。恐ろしいね(笑)

 

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清水 わかる(笑)ほんとわかるんだよそれ。技術的なこととかってさだれでも出来るものなんだよね練習すれば。

 

福島 ある程度まではね。

 

清水 思いの共有っていうのは…なかなかね。出来ないから。もうそこだけ、思いの共有をして自分を高めつつ付いて来てくれる人間も高めながら、会社を育てていくんだよ。

 

福島 そうか…今感じたんだけど、園長先生なんかともやるんですよ対談を。そうして改めてわかったんですけど、共通してある目的意識があって、それで依頼が来る。そういう感じが結構あるんですよ。それで大ちゃんにしても他のところもそうなんだけど、あんまりね…こういう答え出してね!っていうのは言われないんですよ。

 

清水 うん。

 

福島 今の話じゃないけど思いの共有で現場に答えが出るっていうか。なんかその感じが強くて。で、こうに話してみると、どれくらい理解出来てるかわからないんだけど思いをちゃんと共有出来てる部分があるんだなぁっていうか。だからこういう話になってもあんまり逸れないっしょ。

 

清水 逸れないよね(笑)

 

福島 作ったところからあんまり逸れていかないし、オレなんかの方から無理に『大ちゃんどこが良かったですか?』とか聞かなくてもだいたい伝わってくれるっていうか。そういう中で『ああ仕事を受けてやってるんだなぁ』というのがあって…

 

清水  なんかあるべき姿っていうのが共有出来てるから別にそのやり方っていうのは人それぞれでいいじゃん?そこさえブレてなければ。そこを議論するというのは全くナンセンスで。やり方に関してね。

 

福島 そうそうそうそう、また頂上で会おうぜって感じで進むっていうね。

 

清水 そうそう!もっと上で話しようじゃんっていう。小さいところをつつくんじゃなくて。もっとその根本的な部分で議論できるといいかなって。

 

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福島 そうだね。うん。まぁ今回はそんなところかねぇ。だいぶ…なんかいい話になったかもね。

 

清水 あと一時間位は話せるね(笑)

 

二人 ははははは(笑)

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