ARIGATALK

磨き合ってきた二人

バランス整骨院インタビュー

 

青春時代

 

福島 最初の出会いは…中学の時。どんな中学生だったの?

 

栗原 どんな中学生…?(笑)

 

福島 じゃあお互いの最初の印象を。

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栗原 直はね、そんなに努力しなくてもなかなか頭が良くて、ほどほど運動もできて…っていうような…

 

福島 そういう印象だったの!?

 

栗原 うん、そういう印象で…あとは女子テニス部の先輩のことが好きでしょうがないっていう(笑)

 

福島 ああそうそう!(笑)

 

栗原 けっこう…イケてる!っていうイメージが(笑)

 

福島 イケてる?(笑)ああ、そうなんだ。栗は何部だったっけ?バスケ部か!キャプテンだっけ?

 

栗原 うん。キャプテン。

 

福島 やるよねぇ…(笑)あとは生徒会長だったり…けっこういろいろやってたよね。

 

栗原 あの頃はけっこう精力的に…がんばってたかなー。

 

福島 俺が一番衝撃受けたのは…夏休み明け学校に行ったら…

 

栗原 足が速くなってた(笑)

 

福島 そう!(笑)夏休み前までビリだったのに…すっげぇ足が速くなってて!

 

栗原 最大努力したからね。

 

福島 どんな努力したの?

 

栗原 もう、決めたんだろうね。

 

福島 ここまでやるんだ!という。

 

栗原 このままじゃまずい!って思って…

 

福島 今もその時の努力と決断は…つながってる感じ?

 

栗原 努力して結果が出たことだから、努力の仕方っていうのは今に生きてるかなっていうのはあるかな。

 

福島 成功体験的なね。高校時代はどう過ごしたの?俺、ほとんど知らないな…。

 

栗原 高校時代は…進学校になかなか上位で入って…バスケも続けたんだけど…。キャプテンだったのにレギュラーになれず…。試験の成績もどんどん落ちてきて…。勉強しても全く成果が出ないという状態になってしまって…直は?

 

福島 俺はね…けっこう適当に…まぁ多感な感じで過ごしたね(笑)もうあの…見るものすべて気に入らないっていう。なんでも気に入らなかったね。で、しばらく…それが続くのかねぇ…。高校出ても。

 

栗原 結構最近まで続いてた気がするけど(笑)やっと最近丸くなってきたくらい

 

福島 とにかくね、イライラしてしょうがなかった(笑)だからまあ何だろう…例えば、相手におかしいと言っておかしいと伝える以外の方法を覚えてきた感じ。

 

栗原 うーん。でもそういうところは羨ましいね。俺はこう…学生時代とかの時も言おうかなと思うんだけどやっぱり言わないみたいなのがあって。最近になってそれが逆転して、言うべきことが言えるようになって自信がついてきた感じから。多感な時期とかを過ごしてきた人はそれが早い段階であったわけだから、いいなぁって。

 

福島 栗は結構言わなかったの?

 

栗原 言わないっていうか…結局自分に自信がないからか言わないというか…言えない。

 

福島 なんで自信がなかったんだろ?だって、足速いでしょ(笑)成績もいいでしょ?なんで…

 

栗原 (笑)そことは一致しない感じはするよね。自分で自分を認められないっていうところがあって…。

 

福島 ああ、何か足りない感じか。

 

栗原 うん。そっちの気持ちが強かったから。

 

福島 俺もそうだけどな…もっと!もっと!って…。子供の頃はどんな感じだったの?気を使って、あまり手のかからない子だったんじゃないかってイメージだけど。

 

栗原 そう、気を使ってあまり自分を出さなくてっていう子だったんだけど、それが最近逆転してバランスが崩れて今は逆に自分が出せるようになってきたかな。

 

福島 ああ、そういう…なんだろ、たしかに劣等感みたいなものは抱えてる感じはした。劣等感というか、勝ち負け?勝つんだっていうことに拘ってる。全然周りは敗北者だと思ってないんだけど、本人はこのままじゃ負けなんだっていうのを…

 

栗原 最初の頃はね。

 

福島 うん、けっこう拘ってた気はする。

 

栗原 自分を認める力が弱かったから。ウチにも事故で体を悪くしたのをキッカケに自分の心を上手くコントロールできなくなっちゃった人がくるんだけど、そういう時に自分もコントロール出来るようになったから、あなたにも出来ますよっていう話をするんだけど。

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福島 ああ…なるほど。

 

栗原 やっぱり自分の中で「自分はこうなんだ」という決め付けのルールが多すぎると外部的な影響では治りづらいから。だからまず、ホームページとかでも自分の実体験を綴って、それに共感を受けてもらってっていう風にしているんだけど。

 

福島 じゃあけっこうわかるんだ、患者さんの気持ちも。結構しんどいんだろうね。首が動かなくなっちゃったり、うつむき気味になっちゃったり。そういうところのケアもしていくってすごいよね。

 

栗原 まぁ抱える部分と逃がす部分とっていうのがあるけどねぇ。

 

福島 けっこう人がいいから抱えそうだよね(笑)

 

栗原 目の前に対象がいるとなかなか…出来ないね。割り切れない。

 

再会

 

福島 じゃあ次は再会から開業までの思い出話でも…

 

栗原 再会…覚えてないんだけど(笑)

 

福島 覚えてないの?同窓会があって、栗が「直カッコいいねー!」って言ってこっち来たんだよ(笑)で、「今、何してんの?」って話になって…

 

栗原 ああ!

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福島 「建築をやり始めた」って話して…で、栗も「俺も実は開業するんだよ!」って。それでじゃあ、相談したいって…まあその時は冗談半分だったと思うんだけど。

 

栗原 そうだよね。

 

福島 で、そのあと連絡が来て本格的に打ち合わせすることになって…意見を交わして…

 

栗原 思い起こせばトントン拍子で。いろいろ後押しされて…今の医院の基礎が出来上がったって感じ。紆余曲折もありながら…。

 

福島 そうだよね。けっこう曲がった?

 

栗原 いや、曲がりながらもこういう方向性になって…

 

福島 向かってるところはいい感じ? まぁ山も直線だと登るの大変だからね(笑)

 

栗原 うん(笑)まぁ不思議なもので直とはそんなに意見が合うほうじゃなかったのに、心の友って感じに。ここ5年位でなってきてるなぁと。

 

福島 だいたい分かるようになってきてるよね。お互いのことが。考えとかね。

 

栗原 そう、合わないところも認めつつわかりあえるようになってきてるから。

 

福島 違いをね

 

栗原 違いを(笑)

 

福島 面白い関係なんだよね。だから、けっこう違う視点なんだけど同じことを喋れるようになってきたと思う…若い頃は考えが違うな、とかってなっちゃてたんだけど最終的に思ってるところは近いんじゃないのって。

 

栗原 お互いね。

 

福島 うん。それで、仕事を頼んでくれたのはどういうところが決め手だったの?

 

栗原 友達だから頼んだって言う訳じゃなくて…

 

福島 あ、違うんだ?意外。

 

栗原 やっぱり思いと言うか…直のね、そこに共感して…乗ろう!と。

 

福島 うん。開業から6年目だよね?俺は7年目で…だから同じ時間で同じ所を歩いてきたって感じだよね。どう、開業してみて?最初結構迷ってる感じだったじゃん?

 

栗原 そうだね…色々無知だったなって部分もあるけど一歩一歩進んでくと…光が見えてきてってのがあるのと、安定してきたなぁっていう。

 

福島 うん。

 

栗原 ひとつひとつが血肉になっていくような感じっていうのは実感する。

 

福島 どういうところで光を感じるの?

 

栗原 うーん…自分の未来が鮮明になってきて自分の持っているものが人に影響したりとか…それがちゃんと返ってくるというのを感じたりとか。

 

福島 思ってた未来が鮮明になっていく感じ?それとも、だんだん描いてく感じなの?

 

栗原 鮮明になってより大きく描いていく感じかな。直は?最近はどう考えてるの?

 

福島 俺?俺かぁ…。いまだに悩んでるからちょっと答えづらいけど…正しいことを正しいと思ってやっていくじゃない?それはたぶん間違っていないんだよ。正しいと思うことは。だけど途中でさぁ…実はそんなに正しいことを推し進めてもしんどいよっていう…。

 

栗原 うーん!

 

福島 悪魔のささやきみたいなのがあるわけ!お前が正しいと思ってることをちょっと変えるだけで、もっと楽になるよ?みたいな。でもその考えから、もう一回戻そうと思って。たとえばお客さんや業者さんとの値段の交渉とかであんまり法外なことはしないんだけど、そうやって大切にすることが結局は自分たちを支えてるというのがあって。

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栗原 うん。

 

福島 そういうことをもう一回見なおしたりとか…自分の人生の生き方の一部としてそういう風にやっていこうという感じかねぇ。

 

磨かれた環境と関係

 

福島 まぁ、ウチの話は置いといて…(笑)患者さんの反応はどう?今回、改装してみて。

 

栗原 患者さんはね…非常にいい!って言う。前よりも全然いいって。喜んで来てくれてるのを感じる。患者さんが予想してたよりも1段も2段もいいって。個人医院なんだけど広い感じがして居心地がいいって。患者さんの顔も明るくなった感じがする。

 

福島 へぇ…たった10㎡くらい増えただけだけどね…たしかに広がりは感じる。なんで、広くしようと思ったの?

 

栗原 一番は個人事業主というとこを脱して人を雇って大きくしようという決断で、ベッド数が足りなくて…で、そのために大きく決断して、自分に負荷をかけてやろうっていうのが…

 

福島 チャレンジを。

 

栗原 そう。

 

福島 チャレンジしていける強みってどんなとこなの?栗が挑戦するのを後押しする強み。

 

栗原 一番は自分の絶対的な勉強量の多さっていうのが…これだけやってきてるから絶対うまく行くって思える…。

 

福島 努力家だよね。

 

栗原 ありがとうございます笑 それしかないんで!(笑)

 

福島 努力に努力を積み重ねる…

 

栗原 積み重ねると、安定して落ちなくなるよね。

 

福島 ベースがしっかりするとね。

 

栗原 直はここをどういう思いで作ったの?内装とか…

 

福島 まずね…栗の言うことが結構変わってたんだよ。結構面白いことを思い描いていて…。でも、実際に見たことのある医院は普通の医院ばかりだから、その中から参考にするしかないようだった。俺としてはその参考にしているものと栗の思い描いてる医院にどうもギャップがあるように感じて…。それをどう場の表現に落としこむか…。で、まず接骨院のもつ患者治療マシーンのような機械的な現場の印象は嫌だなぁと思って…。

 

栗原 うん。

 

福島 もうちょっともてなしの場のような「どうぞいらしてください」という雰囲気で。入ったでけでちょっと体が軽くなったような…そういう狙いでやれたらなと思ってやったんだけど。栗は?結果的にどうだったかな?

 

栗原 もともとの今まで勉強してきた医院に対する固定観念というのがあったから。そことの折り合いをどうつけるかというところについてはよく話し合ったよね。最初は自分がいままでやってきたやり方のほうが安定していると思ってたから。でも、最後は納得して…それはやっぱ患者さんが喜んでくれているしというところで実感して。人の状態を良くするという同じところで医療の部分と建築の部分でうまくコラボできて新たなものが出来たんじゃないかなと…。

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福島 いい感じにまとまっちゃったね(笑)結局建築側として携われることといえば依頼者の考えを改善して提案することだから…だから、栗の言うとおりにやるとすれば俺じゃなくていいんじゃないの?他にやってくれる人いると思うよって。その話もたしかしたよね。

 

栗原 うん。

 

福島 まぁ、あのころは俺ももう少し若かったから。今よりプライドがあったから(笑)

 

二人 ははははは(笑)

 

福島 まぁそういうところで関係を磨いてきたって感じはするよね。信頼関係も築けてきて。だからか…今回の改装は結構細かいところまで聞いてきたよね。「ここからここ何センチ?」「やっぱり1センチ縮めてもらっていい?」みたいな(笑)

 

栗原 (笑)だからかな、やっぱり今回のほうがより洗練されたよね。

 

福島 最初もけっこう考えてた気がするけどね、2回目やっぱハマったよね!

 

栗原 次はさらに…ね?

 

福島 次は、どうするの?

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栗原 3年後に…40歳前に、ね!(笑)

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